7日目 2025年4月15日(火) 白谷雲水峡
天気予報では晴れだが、風速は約11mと強い。ただ、縄文杉トレイルの時と同じで、山間を歩くため、そこまで強い風の影響は受けないだろうと推察。
8:03 宿を出発。8時15分発の白谷雲水峡行きバスに乗るため小原町バス停へ。空は雲が多いながらも晴れている。風はまだ弱い。
8:12 バス停に到着。しばらくすると、向かいのバス停にバスが来て、男性2人が降りてきた。会話から韓国の方のようで、トレッキングスタイルだ。「もしかして白谷雲水峡に行くのかな?」と思うが、2人はそのまま反対側のバス停でバスを待っている。
「そっちは違うけどな」と心の中でつぶやく。しばらくすると彼らがこちら側のバス停に来て、「SHIRATANI? SHIRATANI?」と尋ねてきたので、うなずく。きっと、自分がこっちのバス停で待っていたので、こちらのバス停が正しいのでは?と思って移動してきたのだろう。
8:18 バスが到着し乗り込む。乗客は多く、皆トレッキングスタイル。大きなリュックを背負った外国人もいて、白谷雲水峡だけでなく宮之浦岳まで縦走するような重装備だ。この強風予報の中、「大丈夫なんだろうか?」と思う。彼らにとっては普通なのか、それとも予報を知らないのか、気にしないのか、少し心配になる。
バスは山を登り始める。自分は右側の席に座っていたが、左側の窓からは眼下に宮之浦の街と海が見えて景色が素晴らしい。帰りは海側の席に座ろうと思う。
8:39 白谷雲水峡のバス停に到着。標高が高いせいか、少し肌寒い。トイレを済ませる。白谷雲水峡には3つのトレイルコースがあるが、そのうち奉行杉コースは通行止めの箇所が多くて不通。幸い、目指す太鼓岩往復コースは一部迂回があるものの通行可能と、事前に確認済みだ。
なお、単独でのトレイルに不安がある方は、「 白谷雲水峡~太鼓岩ツアー 」というガイドさんが案内してくれるツアーもあるので参考にしていただければと思う。
苔むす森を抜けて太鼓岩へ
8:53 いよいよ太鼓岩に向けて出発。

歩き始めてしばらくすると、大きな岩が現れて登っていく。昇り降りしやすいように、所々に階段状の溝が付けられている。この岩の上で休憩して森を眺めるのも良さそうだが、まだスタートしたばかりなので先を急ぐ。
飛流橋を渡り山道へ。しばらくは目印らしい目印もなく、ただ森の中を進む。
9:54 くぐり杉に到着。名前の通り、2本の幹が人が通れるほどに開いている。

9:58 右に白谷小屋がある分岐に到着。小屋へは行かず直進する。
10:00 七本杉。太くて立派な、樹齢を感じさせる杉だ。


10:03 苔むす森に到着。石、岩、木の幹、枝、根っこ、倒木、その全てに苔が生し、あたり一面に緑の世界が広がる。こんな景色を見るのは初めてで、息を飲む。

10:19 武家杉・公家杉。1本の杉の木しか見ていなかった。後で2本あったことを知るが、写真を撮ったのはどっちだろうか?

10:26 かみなりおんじ。小学生がネーミングしたというユニークな名前。「おんじ」はおじいさんの意味らしい。

10:30 辻峠に到着。ここで太鼓岩と縄文杉のトロッコ道方面への分岐となる。太鼓岩方向はルートが2つあるが、一方通行の雰囲気。山から降りてくる人がいたので、そちらは下り専用だろうか。
いよいよ太鼓岩へ。辻峠を越えてもすぐの上り坂だ。急坂で道も不明瞭な箇所があり、これまでのルートとは違う。ピンクリボンを目印に進むが、一度道を間違いそうになった。近くにいた他の登山客について行く。
太鼓岩の真下に到着。高校生くらいの若い女性2人と、ガイドらしき男性のグループがいた。
10:41 太鼓岩の頂へ。
風がビュービュー唸っている!
上は狭そうなので、先客が降りるのを待って岩に上る。風がめちゃくちゃ強い。
太鼓岩の標高は1,050m。眺めは最高だ。雲は多めながらも青空が広がり、眼下は谷で、深い山々と森、そして川が見える。一番高く見える山は宮之浦岳だろうか。
立ち上がって写真を撮ると、強風に体が煽られる。岩の先端に出ればもっと絶景だろうが、あまりの風の強さに恐怖を感じて断念。なんとか少し前に出て写真を撮るのが精一杯だった。


風が弱ければ、ここでゆっくりのんびりしたいところだが、そんな気分には全くならない。
先ほどのグループが岩を降りていく。
10:47 自分も太鼓岩を降りる。
10:58 辻峠まで降りる。しかし、登りと下りでコースが違うのをすっかり忘れ、登りと同じコースを降りてしまった。結果、女神杉を見逃したことに後で気づき、少し残念に思った。
辻峠のベンチでパンを食べながら休憩。人がだいぶ増えてきた。
下りは淡々と歩く。
11:28 白谷小屋への分岐。人の流れに釣られて小屋の方へ少し進んでしまったが、すぐに引き返す。ほとんどの人は休憩やトイレで小屋へ向かうのだろう。ただ、少しルートを外れたおかげで「シカの宿」という杉を見ることができた。

分岐のベンチは白人系の外国人グループが休憩で占拠していた。
その後、前を歩く人たちを何度か追い抜く。5、6人のグループを追い抜こうとした際、彼らは自分に気づいて道を譲ってくれたが、先頭を歩く女性だけは気づかずそのまま歩いている。その女性の後ろを歩いていると、下り坂で彼女がかなりゆっくりと慎重に降り始めた。少し立ち止まって待っていると、ようやく自分に気づいたようだ。
「ゆっくりでいいですよ」と声をかけると、後ろを歩いていた同じグループの女性が、先頭の女性のところにやってきて何か話しかけた。その言葉はハングル語だったので、韓国人のグループだとわかった。言葉は通じなかったものの、道を譲ってもらうことができた。
弥生杉コースへ
このまま戻ると、帰りのバスまでかなり時間がある。他にどこか行けるところはないかとパンフレットの地図を見ると、弥生杉コースが目に入った。太鼓岩コースから分岐していて、弥生杉までそれほど遠くない。行ってみることにする。
12:31 弥生杉コースの分岐に入る。上り坂が続く。パンフレットの地図では正確な場所がわからないが、そろそろ弥生杉のあたりのはず。しかし、それらしい巨木も看板も見当たらない。
1組のアジア系外国人カップルとすれ違う。
どう見ても通り過ぎている。
12:50 来た道を戻る。すれ違った外国人カップルを追い抜く。そろそろかと注意深く観察すると、右側の森の中に看板が見える。「あれか?」
少し歩くと右に分岐がある。行きは全く気が付かなかった。
12:56 弥生杉に到着。看板の前に立つが、それらしい巨木はない。
看板の説明を読んで驚いた。なんと弥生杉は、いつかの台風で倒れてしまったとのこと。森の中に折れた大きな幹と残った木の根元がある。さっき通った時も「大きな倒木があるな」とは思っていたが、あれが弥生杉だったとは…。


写真を撮って道を戻ると、さっきのカップルと再会。男性が指をさしながら「YAYOI? YAYOI?」と尋ねるので、うなずくと、「Oh, No!」と残念そうな声を上げた。
まだ時間があるので、来た道を引き返すのではなく、弥生杉コースを一周することにする。
13:13 太鼓岩コースに合流。白谷川の色が、見事なエメラルドグリーン。

13:19 白谷雲水峡の入り口まで戻り、トレイル終了。太鼓岩コースと弥生杉コースをあわせて約4時間半の山歩きだった。
宮之浦岳、縄文杉に続く3回目のトレイルだったが、距離的にも登りのしんどさ的にも、先の2つに比べれば遥かに楽なハイキングコースだった。
まだ時間があるため、駐車場の方を散策したり、東屋で休憩する。ここでも風が強く、汗冷えで少し寒くなってきた。
バスが来たので乗り込む。今度は海側の席に座る。
13:48 白谷雲水峡を出発。
途中でバスが減速し停車。運転手が「猿がいる」と教えてくれた。窓の外を見ると、2匹の猿が毛繕いをしているのが見える。
空はすっかり晴れ渡り、バスからの眺めも素晴らしい。

このまま宮之浦の街に戻っても時間があるので、自転車で空港まで往復しようと決めた。空港から時計回りで宮之浦までは走ったが、宮之浦から空港まではまだ走っていない。ここを走破すれば、断片的ながらも一応屋久島一周になる。
少し気になるのは、西風がかなり強いこと。風速10mは覚悟しなければならないだろう。帰りは逆風になるが、時間的には問題なさそうなので決行する。
14:10 小原町バス停に到着。Aコープで買い物を済ませる。
14:42 宿に戻る。
自転車で屋久島一周達成へ
15:49 自転車で宿を出発。
行きは追い風だが、煽られないように注意が必要だ。小さなアップダウンがある。路肩は広くないが、宮之浦の街を離れると交通量は少ない。
16:25 空港前のドラッグストアに到着。これで屋久島一周達成だ。買い物を済ませる。
16:40 宿へ向けて出発。
向かい風で、時折、吹きさらしの場所で強く吹くが、全く進まないほどではなく、思っていたほどではなかった。
宿に戻る前にフェリー乗り場へ。明日は口永良部島へフェリー輪行するため、フェリー乗り場と自転車を折りたためる適当な場所があるかを確認する。
フェリー乗り場の入り口にある大きな建物(屋久島環境文化センター)の前で、半袖短パン姿の外国人がうずくまって座っている。「フェリーに乗るのだろうか?」この強風では、さすがの屋久島でもあの格好では寒いだろうに…。
17:34 フェリー乗り場に到着。乗り場はすぐわかり、明日は雨の心配もないので、屋根のない場所なら折りたためるスペースは十分にある。
もう1軒スーパーに寄る。安房滞在時も、昨日も、ずっとAコープで買い物をしていたため、買うものが同じになってきたからだ。他の食料を探しに寄ってみた。特に目新しいものはないが、炭酸水が普通に安かった(Aコープは高かった)。
17:57 宿に戻る。
今日の宿も昨日から連泊の「 民宿 アース山口 」。
駐車場には今日も猫がいる。
シャワーを浴び、洗濯。
晩飯を食べて寝る。
トレイルデータ

・総行動時間:4h25m
・歩行距離:8.1km
・登り:781m
・下り:783m
・主な通過時刻
白谷雲水峡入口発:08:53
飛流橋 :09:02
白谷小屋分岐 :09:58
辻峠 :10:30
太鼓岩着 :10:41
太鼓岩発 :10:47
辻峠着 :10:58
辻峠発 :11:03
白谷小屋分岐 :11:28
飛流橋 :12:20
弥生杉コース分岐:12:31
引き返し :12:50
弥生杉着 :12:56
弥生杉発 :13:00
飛龍橋 :13:13
白谷雲水峡入口着:13:19
走行データ

・走行時間:1h36m48s
・走行距離:22.86km
・平均速度:14.1km/h
・最高速度:43.7km/h
旅の費用
・バス代(小原町ー白谷雲水峡往復):¥1,000
・宿代(アース山口) :¥3,800
・飲食代 :¥2,111
合計 :¥6,911
