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飛行機輪行ガイド:飛行機輪行54回の実績から注意点と手続きを解説

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自転車旅で公共交通機関を利用した輪行は、目的地へ効率よく移動するための重要な手段だ。輪行手段として、車(タクシーを含む)、バス、電車(新幹線を含む)、飛行機、船などが挙げられるが、特に「飛行機輪行」は、初めての方には少しハードルが高く感じられるかもしれない。

飛行機輪行の際、最も気になる点は「自転車が壊れないか」「傷がつかないか」「運ぶためのコストはどれくらいか」といった不安だろう。この記事では、管理人の経験をもとに飛行機輪行をする際の注意点などを紹介したいと思う。

最初にお断りしておくと、この記事は国内便に限定したものです。輪行したことのある自転車もほとんど折り畳み自転車(GIANT MR 4Ftern Eclipse X20)なのでロードバイクなどの折り畳み方法は分かりません。

また、下記に示す輪行方法は管理人自身が調べたり経験したことに基づくやり方なので、決して正しい方法でも自転車が破損しない方法でもありません。輪行はあくまで自己責任でお願いします。

飛行機で自転車を預けるための基本条件

飛行機で自転車を運ぶには、輪行バッグやケースに入れる必要がある。荷物のサイズや重量に関しては航空会社ごとに微妙にルールが異なるため、事前に確認しておくことが重要だ。

以下の表に預けられる荷物の規定と、無料で預けられる条件を示す。

 
預け可能な条件 無料の条件
1個当たりの
サイズ
重量 個数 1個当たりの
サイズ
総重量 個数
ANA
3辺合計203cm以下(203cm以上は問合せ)
総重量100kg以下(1個当たり32kg以上は問合せ) - 3辺合計203cm以下(航空機により制限あり) 普通席20kg以下、プレミアムクラス40kg以下 重量・サイズを満たせば制限なし
エア
ドゥ
1個当たり32kg以下、総重量100kg以下
制限
なし
- 20kg以下 -
ピーチ 80cm×80cm×230cm以下 5個 スタンダード・スタンダードプラスで、3辺合計203cm以下・総重量20kg以下・個数1個
JAL 50cm×60cm×120cm以下 1個当たり32kg以下、
総重量100kg以下(航空機により制限あり)
制限
なし
- 普通席20kg以下、ファーストクラス45kg以下 -
スカイ
マーク
3辺合計230cm以下 1個当たりの32kg以下、総重量100kg以下 制限
なし
3辺合計230cm以下 20kg 制限なし
ジェット
スター
1辺最大長230cm以下 1個当たりの32kg以下、総重量40kg以下 - Starter Plus・Starter Flex Plusで、1辺の長さ1m以下・総重量20kg以下

*上記表は、2025年7月5日までに航空会社のウェブサイトを調査し一覧にしたものであり、今後変更になる可能性があります。最新情報は航空会社のウェブサイトを確認してください。

上記表の「-」は、航空会社のウェブサイトに記載がなかったことを意味しており、制限はないと判断できる。従って、個数についてはサイズと重量が条件を満たしていれば制限はなし、無料条件のサイズについては預け可能な条件を満たしていれば良いと判断できる。

航空会社により、数値に微妙な違いがあるが、無料の条件は「3辺合計203cm以下、重量20kg以下」が目安となる。ピーチの運賃タイプがミニマムの場合やジェットスターの運賃タイプがStarter, Flexの場合は有料になるが、それでも運賃などを合わせたトータルの料金はANAJALより安くなることもあるだろう。

ピーチでは従来、自転車は「スポーツ用品」という括りで運賃タイプや重量に関係なく受託手荷物料金(確か3,900円)がかかったが、2024123日から普通の荷物と同じ扱いに変わり、料金が安くなった。予算を抑えた旅行を考えている方にとって朗報だ。

また、ANAは2026年5月19日以降、条件が以下のように変更される。

 
預け可能な条件 無料の条件
1個当たりの
サイズ
重量 個数 1個当たりの
サイズ
総重量 個数
ANA 3辺合計292cm以下(203cm以上は問合せ) 1個当たり45kg以下(1個当たり32kg以上、総重量100kg以上は問合せ) - 3辺合計292cm以下(203cm以上は問合せ、航空機により制限あり) エコノミー23kg以下、プレミアム32kg以下 エコノミー1~2個、プレミアム2~3個(運賃により異なる)

*上記表は、2025年7月5日にANAのウェブサイトを調査したものです。最新情報はANAのウェブサイトを確認してください。

サイズ・重量ともに条件が若干緩和されるが、無料条件の個数は制限される。現在の無料条件の目安である3辺合計203cm以下、重量20kg以下」を守っていれば問題ない。

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輪行前の準備

管理人が現在利用している自転車は折り畳み自転車の tern Eclipse X20。折り畳み自転車は、手早くコンパクトに収納できるため、輪行が容易だ。

輪行バッグは巾着タイプのバッグ(TIOGA バイクキンチャク ミニベロ/折畳み車用)を使っている。保護用の梱包材やカバーなどは使っていないが、ディレイラーが破損しないようにディレイラーガードだけ自転車に取り付けいる。フレームなどを傷つけたくない方は梱包材などで保護することをお薦めする。

輪行バッグにはいろいろな種類がある。所有している自転車のタイプや畳んだ時の大きさ、好みに合ったものを以下のサイトから選ぶとよい。飛行機に限らず公共交通機関を使って輪行するためには、輪行バッグは必須だ。

輪行バッグ

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次に、以下の折り畳み手順で輪行バッグに入れている。

1. 装備品を外す:紛失や破損のリスクを減らすため、鍵やライト、GPSサイクルコンピュータなどを取り外す。

2. ペダルを外す(ワンタッチで外せる着脱式ペダル:三ヶ島製作所 MT-E EZY):持ち歩く時に突起部分が自分の足に当たるので、外しておくのがベスト。他の人に当たることも防ぐ。

3. Eclipse X20のマニュアルに沿って折りたたむ。

4. 工具類を輪行バッグの中に入れる:工具は機内に持ち込めないため。

5. タイヤの空気を少し抜く:機内との気圧差でタイヤが破裂することを防ぐため、少量の空気を抜くことをお勧めする。ただし、必ずしも抜く必要はなく、抜かないことでパンクなどの問題が起きたことは今まで一度もない。

実際の飛行機輪行の手続き

飛行機輪行の際の手続きや注意点を以下に詳述する。

1. 空港での手続き

・チェックイン手続き:チェックインは自動チェックイン機やアプリ上でできるが、自転車を預ける手続きは通常、カウンターで行う。カウンターでは「破損しても文句を言いません」みたいな免責事項にサインさせられる。

・荷物の預け方:輪行バッグのどちら側を上にするかを指定できる(JALANAではシールを貼ってくれる)。ピーチでは、最近この指定ができないことがあった。

2. 到着地での受け取り

自転車の受け取りは、ターンテーブルではなく、ほとんどの場合、地上係員が運んでくる。持ち込まれる場所は、ターンテーブルの入口や出口付近にある扉。事前にカートを準備してその周辺で待っておくと、スムーズに自転車を受け取ることができる。

飛行機輪行の実績

これまでに54回(2025年5月現在。経由便も1回にカウント)の飛行機輪行を経験しており、その中で一度も自転車本体が破損したことはない。トラブルは、ボトルケージの破損(1回)や輪行バッグの肩ベルトがちぎれた(1回)ことぐらいで、大きな問題ではなかった。

ボトルケージはプラスチック製で、輪行バッグは持ちどころがないので、地上係員の方がたまたまそこを持ってしまって破損したのではないかと考えている。その後は金属製のボトルケージに変更している。肩ベルトはちぎれる前から、少し剥がれかかっていたので寿命だったと思っている。

また、チェックイン時に輪行バッグが大きさや重量の規定に抵触したこともない。

飛行機輪行自体に特に不安はない。重要なのは、事前の準備と航空会社の規定をよく確認することだ。

まとめ

飛行機輪行を成功させるためのポイント

・自転車を適切に梱包し、輪行バッグに収納する。

・航空会社の規定に従い、サイズや重量を守る。

・空港での手続きや受け取り場所を事前に確認しておく。

これらのポイントを押さえて、安心して自転車を飛行機に預け、次の輪行旅、自転車旅に出かけよう。

参考記事

最後に、輪行輪行バッグに関して参考になる記事をここで紹介しておく。

・ワイズロード:「輪行袋のおすすめ6選 | ロードバイクや折り畳み自転車の持ち運びに
・サイマ:「輪行の楽しみ方やルールを解説 | 輪行におすすめの自転車も紹介