今日も3時半頃に起床。昨日の天気予報では風雨が強いとのことだったが、風と雨の音は聞こえない。外はまだ真っ暗で雨が降っているかわからないが、降っていても小降り程度だろう。
今朝更新された予報を確認しても警報は出ていない。これなら登山バスは運行するはずだ。ただ、昨日の予報では雨は7時頃までだったが、今朝の予報では8時から9時頃まで降り続く見込みに変わっている。こればかりはしょうがない。
ひとまず朝飯を食べて出発の準備を整え、バスの運行判断が出る5時を待つ。
持ち物は、一昨日の宮之浦岳登山の時とほぼ同じで、違いは食料を少し減らしたことと、雨が降っているのでレインウェアとスパッツを着用していくことぐらいだ。レインウェアの中の服装も登山の時と同じ。
そして4時50分頃、荒川登山バス運行状況のX(旧twitter)を確認すると、
「本日、4月13日(日)の荒川登山バスは運行いたします」
との投稿。
「よし、これで縄文杉トレッキングへ出発だ!」
レインウェアを上下着用し、スパッツを装着、リュックにはレインカバーをつける。
5:13 宿を出発。
外に出ると、雨は小雨程度で風も少し吹いているぐらい。これなら全く問題なさそうだ。
バスで荒川登山口へ
5:18 安房のバス停に到着。
すでに女性が一人バスを待っていた。おそらく同じ目的だろう。「おはようございます」と挨拶を交わす。
しばらくして、大きなリュックを背負った若い白人男性が「おはようございます」と挨拶しながらやってきた。
男性は屋根のない場所に立っているので、少しスペースを詰めて屋根の下へ招くと「ありがとうございます」と言い、自分の後ろに並んだ。
5:23 定刻通りにバスが到着し、安房を出発。
乗り込むと、天気が芳しくないにもかかわらず、座席の半分近くが埋まっている。ほぼ全員がレインウェアを着用し、大きなリュックを持っているのでトレッキングや登山客で間違いない。しかも半分以上は欧米系の外国人で、縦走するような一段と大きなリュックを持っている人も多い。「今日は風速11mの予報だけど、山に登っても大丈夫なんだろうか?」と少し心配になる。
5:29 屋久杉自然館に到着。
バスの運賃は280円也。事前に調べていた額より40円高かったが、最近値上がりしたんだろう。小銭は帰りのバス分も用意していたので間に合った。帰りの分はバスで両替すればいいだろう。
屋久杉自然館に着くと、雨脚が少し強まったように感じる。登山客やトレッキング客は20人以上はいそうだ。
ここで荒川登山バスの往復運賃2,000円と、任意だが環境保全協力金1,000円を支払い、バス停の列に並ぶ。
5:40 屋久杉自然館をバスで出発。
次第に夜が明けてくるが、雨は依然として降り続いている。
6:13 荒川登山口に到着。
トイレを済ませ、登山口の写真を撮る。

今回の縄文杉トレッキングも、登山アプリ「YAMAP」で作成したタイムスケジュールを目安に進む。計画では、6時30分に荒川登山口を出発し、縄文杉で20分間の昼食休憩、歩くスピードを「ややゆっくり」に設定すると、総トレッキング時間は10時間40分となり、17時10分に荒川登山口へ戻る計算だ。
雨中の縄文杉トレッキングに出発
6:17 予定より13分早く、荒川登山口を出発。
登山口からは、現役の森林鉄道の軌道でもあるトロッコ道に入る。
橋を渡り、トンネルを抜ける。

時折、風が「ピューピュー」と唸る音が聞こえるが、それは音だけで風自体はそれほど感じない。今日は11mの強風予報だが、ここは山間に位置するため、上空の風の音だけが聞こえ、直接風が吹き込んではこないのだろう。
途中、トロッコ道の一部に屋根がかけられている箇所がある。屋根から沢側へ水が勢いよく流れ落ちている。山肌からも滝のように水が流れ落ちており、滝の水がトロッコ道に直接流れ落ちないように屋根を設置しているみたいだ。
雨の中、安房川沿いのトロッコ道は眺望が開ける場所は少なく、ひたすら歩みを進めることになる。時折渡る橋の上からだけ、川の景色を望むことができる。雨の影響か、川は勢いよく流れている。

団体客が案内板の前でガイドさんから説明を受けている。「ここは何だ?」と少し覗き込むと、案内板には「小杉谷・石塚集落と小杉谷小中学校跡」と記されている。立ち寄りたかったが、団体客がいて雨も降っているので、今はパス。「帰りにでも寄っていこう」
6:59 小杉谷休憩舎に到着。
はじめは何かの見学施設かと思ったが、単なる休憩場所だった。前を歩いていたガイドツアーの団体が休憩舎に入っていく。まだ出発して40分しか経過していないので、自分はそのまま通過する。
道中、何度かガイドツアーの団体さんを追い抜いたが、中には年配の女性(60~70代くらい)のグループもいた。「自分もあの年齢になっても、こんなトレッキングができるかな?」
日本人男性と白人男性の二人組グループも見かける。
出発から約1時間で、常設トイレが設置されている場所に到着。まだ大丈夫なので通過。後でこのトイレの場所を調べると、楠川分かれと三代杉の間だった。
7:30 三代杉に到着。
案内板もあるのだが、雨が降っていて、先も長いので写真だけ撮って先へ進む。

このあたりまで、折りたたみ傘を差したり畳んだりしながら、私の少し前をソロの女性が歩いていたが、女性は安房のバス停で一緒だった人だ。女性の方が歩くペースが速く、これ以降は見えなくなった。
しばらく歩くと、今度は女性二人組が前を歩いている。こちらの方が少しペースが速いので追いつくと、彼女たちが左に寄って道を譲ってくれた。お礼を言って追い抜く。
川にかかる橋を渡っていると、左手にもう一つ橋が見える。「あそこに出るのか?」と思っていると、予想通りその橋に出た。トロッコ道は大きく迂回しているようだ。
ここまでのトロッコ道でも、川に差し掛かる場所で何度か迂回する箇所があった。橋の上で写真を撮っていると、先ほどの女性二人組に再び抜かれる。「この先も抜きつ抜かれつになりそうだなー」
8:11 仁王杉に到着。ここも写真を撮ってすぐに出発する。

8:28 大株歩道入口に到着。
雨はもう止んでいる。今日も宮之浦登山の時のように鼻水が止まらない。
ここから本格的な山道に入るようだ。ただ、トロッコ道はその先の橋へと続いており、登山客のほとんどもそちらへ向かっている。「向こうに休憩場所でもあるのか?」
橋の上から川の写真を撮り、橋の先へ進んでみる。大きな建物があり、その前でトロッコ道は終わっている。多くの人が休憩していて、建物の階段では登山客が昇り降りしている。「トイレか?」
階段は狭いので、降りてくる人がいなくなるのを待ってから上る。中に入るとやはりトイレだった。水が常に流れており、山小屋のトイレとしてはかなり清潔で立派な施設だ。トロッコで資材を運んで建設したのだろう。ここが縄文杉までの最後の常設トイレとなる。
トロッコ道から登山道へ
8:38 大株歩道入口を出発。
入口の案内板には「遅くてもここを10時に出発してください」と注意書きがある。山小屋に宿泊する人は別として、日帰りで縄文杉を目指す場合、この時間に出発しないと帰りのバスに間に合わないということだろう。

入口から急な木の階段を上がっていくと、沢のような石や岩が多い登山道に変わる。宮之浦岳登山のようになってきた。
8:57 翁杉に到着。
残念ながら幹が折れてしまった杉だ。写真を撮って先へ進む。

翁杉から30分ほど登ったところで、今度は根本が半分ほどえぐり取られたような大きな穴が開いている木があったりする。
9:07 ウィルソン株に到着。
登山客で少し混み合っている。この株は、名前の通り、株しか残っておらず、内部には人が何人も入れるほどの大きな空洞が開いている。それだけ幹が太く、樹齢が長かったことの証だろう。

中に入ると小さな祠のようなものがあり、見上げると空洞が突き抜けていて、周囲の木々や空が見える。まさに株の側面だけが残っている状態だ。

9:15 ウィルソン株を出発。
整備された木道を登っていくと、下山してくる人々とすれ違う。縦走中の人か、あるいは早朝に出発して縄文杉まで往復してきた人か、どちらかはわからない。
気のせいか、このあたりから幹の太い大きな木が増えてきたように感じる。
そして、長い階段が現れ、その先に展望台のような場所が見えてくる。
10:04 大王杉に到着。
その名の通り、大きく立派な杉だ。あまりにも大きすぎて、そして近すぎて写真一枚に全体を収められない。大王杉も幹の内部に少し空洞ができている。

10:08 夫婦杉に到着。
2本の杉が立っているが、一方の杉の枝がもう一方の杉の幹に突き刺さっているように見える。そんな姿がこの名前の由来だろうか。

夫婦杉からしばらく歩くと、また2つある長い階段が現れる。まずは北側展望デッキの方へ向かう階段を登っていく。
ついに縄文杉に到着!
10:33 縄文杉の北展望デッキに到着。
「あれっ、これが縄文杉か?」
意外とあっさり着いてしまった、というのが最初の印象だ。少し離れた場所に縄文杉が見える。幹がかなり太く立派なのが、離れていてもよくわかる。逆に、少し距離がある分、写真には収まりやすい。

南展望デッキへ向かう。階段が急で、しかも雨で濡れているため慎重に降りる。
10:39 縄文杉の南展望デッキに到着。
やや下から縄文杉を見上げる位置にあり、こちら側が正面でメインかな?と思う。北展望デッキよりも縄文杉に近く、遮るものがないため、縄文杉の全貌を間近に見ることができ迫力満点だ。案内板を読むと、縄文杉の幹周りは16.4m、高さは25.3mもあるそうだ。

ここで昼食休憩をしようと思っていたが、デッキでは飲食禁止との表示。まだ時間も早いので、帰路の途中で、いくつかあった木道スペースで食べることにする。
デッキからさらに階段を登ると、高塚小屋へと続く登山道に出る。「これをずっと登っていくと宮之浦岳に行けるんだなぁ」
やはり、縦走してみたかった思いが湧き上がってくる。
予定していたスケジュールより1時間以上も早く到着したが、特にこれ以上見るものもすることもないので、下山を開始することにする。
下山開始
10:57 縄文杉を出発。
木道が並べられた休憩スペースまで戻ってくる。この辺りで昼飯にしよう。
11:12 縄文杉と夫婦杉の中間あたりで昼食休憩を取る。
食事を済ませてすぐに出発。
縄文杉へ向かって登ってくる人々とすれ違うようになる。
そんな中、10人以上の団体さんが登ってくるので道を譲って待っていると、先頭を歩くガイドらしき人から「ご苦労さま。頑張ったね。最近、急に寒くなったよ」とやや上から目線で話しかけられる。
「一昨日も宮之浦岳に登ってきているので、このぐらい大したことないよ」という気持ちを込めて「一昨日、宮之浦岳に行ってきたんですが、風が強くて寒かったです」と答える。
その団体さんの後方を歩く女性が、荷物を何も持たずに歩いている。「荷物なしで来る人なんているの??」と、ちょっとビックリする。その理由は、後ほど判明することになる。
団体さんとすれ違ってからしばらくすると、木道が並べられた休憩ポイントに差し掛かる。すると、その一角にリュックが数個、まとめて置いてある。近くにグループがいるのかと思ったが、人っ子一人いない。
「あれっ、あの荷物は誰のだ??」と疑問に思う。その後も3ヶ所ほど、複数のリュックがまとめて置かれているのを見かける。
「なんだろう?」と思ったが、すぐにその理由がわかった。おそらく、ガイドツアーの団体客の中で、体力的にキツい人が、ガイドさんの指示で荷物をここにデポしていったのだろう。縄文杉を見たら、どうせまた同じ道を通って戻ってくるんだし…。失礼ながら、先ほど荷物を持っていなかった女性は、登山はおろか、普段全く運動をしていないだろうと思われる体型だった。

12:16 ウィルソン株に到着。
昼食をとる人、休憩する人、写真を撮る人で混雑している。
ウィルソン株を通過した後、後ろから男性グループの声が聞こえてくる。自分より少し歩くスピードが速そうなので、近づいてきたタイミングで道を譲り、先に行ってもらう。
12:38 大株歩道入口に到着。
この時間から登り始める人はほとんどいないので、下山の途中に休憩している人が数人いる程度。朝のような賑わいはない。トイレを済ませ、軽くパンを食べておく。

予定よりかなり早いペースで戻ってきている。こんなに早く戻って、登山口からの帰りのバスがあるのか調べてみる。すると、一番早い荒川登山バスは15時発。その後は16時、16時30分、17時、17時45分と続く。
このペースでいけば、あと2時間くらいで登山口まで戻れるはずなので、15時のバスがちょうど良さそうだ。その次のバスは16時発と1時間も間が空いてしまうので、それを逃すと時間を持て余すことになる。
12:45 大株歩道入口を出発。
トロッコ道は緩やかな下り坂で、先ほどの登山道に比べれば格段に楽ちんだ。すっかり青空が広がり、暑くも寒くもない快適な陽気の中、淡々と歩いていく。
そういえば、トロッコ道の途中に白谷雲水峡への分岐点があるはずだが、朝に通った時は気づかなかった。白谷雲水峡へ行く訳ではないが、帰りは見落とさないようにしようと思う。
13:40 三代杉に到着。
朝に来た時は雨だったので写真を撮っただけだったが、今回はちょっとみていく。案内板の説明を読むと、一代目の倒木の上に二代目が育ち、その二代目の切り株の上に現在の三代目が育っているという。それゆえに三代杉と呼ばれるそうだ。
株の中を覗いてみる。しかし、一代目と二代目がどの部分なのかイマイチよくわからない。

13:47 楠川分かれ(白谷雲水峡への分岐)に到着。
それなりに目立つ案内板がある。「なんで朝は気づかなかったんだろう?」
白谷雲水峡へはここから山道に入り、案内板によると約110分かかるようだ。

再び歩き出す。「そういえば、トロッコ道の写真を撮っていないなー」
前方に大きなリュックを背負った女性二人組のグループが歩いている。歩くペースは自分より少し速いが、所々で立ち止まり、森の様子を観察したり写真を撮ったりしているので、徐々に追いついてくる。
ちょうどこのあたりで、トロッコ道の少し先に橋があり、写真を撮るには良さそうな場所に出た。女性グループがカーブで見えなくなったところで写真を撮る。

14:14 小杉谷集落跡に到着。
朝に来たときは雨が降っていたし、ガイドツアーの団体さんが案内板の前にいたのでそのまま通過したが、今回は少し立ち寄ってみる。
案内板を見ると、1960年(昭和35年)には500人以上が林業などで生活を営んでいたが、1970年(昭和45年)に開発拠点だった小杉谷製品事業所の閉鎖と共に集落は無くなったという。1960年当時の写真があり、ちょうど奥に見える広場が小杉谷小中学校の校庭跡のようだ。さらに雪景色の写真もあり、このあたりは例年20cmから40cmの積雪があるとのこと。標高が高いとはいえ、南の島にしては結構な積雪量だなという印象。
広場の方では3人程のグループが休憩している。校門から緩やかで短い階段を降りて校庭跡に出ると、左手の方に鹿(ヤクシカ)が2頭いて、草を食んでいる。「ちっちゃい鹿だな」

少し奥の方まで行ってから戻る。多少雑草が生えているものの、草刈りなど定期的に整備されているような感じがする。

14:18 小杉谷集落跡を出発。
バスの時間まであと40分ほど。「間に合うか?」
途中で小杉谷集落跡にいたグループを追い越す。結局、帰りのトロッコ道で追い越したのはこの一組だけで、追い抜かれたのもかなり早いペースで歩くソロの男性一人だけだった。行きとは違い、トロッコ道ではほとんど他の登山客と遭遇しなかった。

14:54 荒川登山口に到着。
15時のバスには無事間に合った。これにて縄文杉トレッキングは終了。縄文杉までの往復時間は8時間37分だった。YAMAPの予定では10時間40分だったので、2時間以上も早く終わってしまった。
縄文杉トレッキングの感想は……行程の7~8割を占めるトロッコ道が、ほとんど平坦(実際にはかなり緩やかな勾配)で凹凸も少ないため、一昨日の宮之浦岳登山に比べるとあまり体力も消耗せず、疲労感もかなり少なかった。思っていたよりも楽ちんで、少し拍子抜けするほど、あっさりと終わってしまった印象だ。
登山道自体は、眺望が開ける場所がほとんどなく、ひたすら森の中を歩くだけなので、一度経験すれば十分かな、というのが正直なところ。もちろん、森の中を歩くことや、山登りそのものが好きな人にとっては素晴らしいコースだろう。もしもう一度挑戦するなら、やはり宮之浦岳を含めた縦走ルートだろうと思う。
トイレを済ませてバスに乗り込む。このバスで屋久杉自然館まで戻れるが、そこから安房までの路線バスは17時10分の1本しかなく、1時間半も待つことになる。屋久杉自然館から安房までは徒歩で30~40分程度だろうから、歩いて帰ることにする。それに、昨日立ち寄れなかった屋久杉自然館と世界遺産センターを見学しようと思う。
屋久島世界遺産センターと宿への帰路
15:00 荒川登山口をバスで出発。
バスの中で、通路を挟んだ向かいに座っているガイドさんらしき人が、「今日の飛行機が全部欠航になって、明日のツアーは全部中止になったんですよ」とツアー客と話している。このあたりの山中ではあまり感じなかったが、やはり下界はかなりの強風が吹いているみたいだ。
15:32 屋久杉自然館に到着。
最初に屋久杉自然館に入ろうと思ったが、どこにあるのかよくわからない。看板を見つけると、入場料がなんと600円もする!ので、今回はパスする。
次に、屋久杉自然館のバス停から少し坂を登り、屋久島世界遺産センターへ向かう。世界遺産センターは、他の地域でもいくつか訪れたことがあるが、確かどこも無料だったはずだ。
と、その時、安房方面行きのバス停に二人ほど並んでいるのが目に入る。「えっ、1時間半待ちのはずだけど…」
1階と2階に展示があるが、それほど広くはなく、ザーッと見て回る。特に強く印象に残ったものはなかったが、記念にシールだけ1枚いただく。

屋久杉自然館の方へ歩いていると、バスに追い抜かれる。「あれっ、この時間にバスなんてあったっけ??」と思っていると、屋久杉自然館のバス停に停車し、待っていた乗客を乗せて走り去っていった。「まぁいい。歩いて帰ろう」
後で調べると、このバスは1日に2本しかない紀元杉発、合庁前行きのバスで、ヤクスギランドや紀元杉方面へ行く際に利用する路線だった。そこまでは調べていなかった…。
屋久杉自然館の前あたりから、数百メートル前方を一人の女性が同じ方向に歩いている。あの人も歩いて帰るようだ。
下り坂とはいえ、日差しが照りつけて暑い。半袖シャツの上に長袖シャツを2枚重ね、さらにその上にレインウェアを着ているのだから無理もない。上だけレインウェアを脱ぐ。
安房までそれほど遠くないと思っていたが、県道77号線に出るまでがなかなか遠い。
16:23 ようやく県道77号線に出る。

16:37 宿に戻る。
結局、屋久島世界遺産センターから約4km歩き、1時間近くかかった。
宿のご主人と晩御飯
しばらく宿の部屋で休憩してから、買い出しに出かける準備をする。自転車を出そうとしていると、宿のご主人がやってきた。
ご主人:「今日はどこに出掛けていたんですか?」
自分 :「縄文杉に行ってきました」
ご主人:「あっ、今日は縄文杉でしたか。寒かったでしょう」
自分 :「そうですね」
ご主人:「昨日来たお客さんは、かなり遅れて山に出発していきましたよ」
自分 :「山にですか?今日は強風なので大丈夫なんですかねぇ」
ご主人:「〇〇さんはお酒は飲まれないのですか?」
自分 :「飲みますよ」
ご主人:「じゃあ、今晩いっぱいやりましょう」
自分 :「わかりました。じゃあ、ビールでも買ってきます」
この宿に泊まるのも今晩が最後なので、宿のご主人と飲むことにする。
今日もAコープへ買い出しに出かける。この辺りにはこの店しかないので。店に入り、食料品売り場へ行くと、パンや弁当、惣菜の数が明らかに少ない。特にパンはほとんど残っていない。どうやら今日は飛行機だけでなく、船も全て欠航したようだ。それで物資が入荷せず、品薄になっているらしい。ビールと酎ハイ、そして数少ない白ごはんや惣菜などを買って宿に戻る。
5泊分の宿代を精算し、シャワーを浴びてから洗濯をさせてもらう。
ご主人に呼ばれ、1階の大きなテーブルにビールを持って降りる。テーブルには2種類の貝(茹でたものと煮物だろうか?)のおつまみが用意されている。それでビールを飲む。どちらも旨い!
何の貝か尋ねたが、名前は忘れてしまった。あまり聞き慣れない名前だったと思う。後で調べると、一つはもしかしたら「亀の手」だったような気がする。
ご主人もビールを飲みながら夕食を食べている。私もビールを飲み終えると、買ってきたご飯とおかずを持ってきて食べる。
宿のご主人は、毎日自炊しており、一人の時はお酒は飲まないとのこと。それは自分と同じだった。ご自身の畑で野菜を作っており、この貝も自分で海で採ってきたものだそうだ。歩くことが好きだそうで、以前には永田から安房まで歩いたこともあるという。
1階の壁には「もりちゃんハウス」という文字と、屋久島の形を模したご主人の顔のイラストがプリントされたTシャツなどが10枚以上飾られている。
「あれはなんですか?」と聞くと、「孫娘が図工が得意でね」と教えてくれた。どうやらお孫さんが描いた絵をTシャツにプリントしたものらしい。
ご飯も食べ終わり、お礼を言って部屋に戻る。
明日は屋久島の西側を通り宮之浦までツーリングする予定で、島の約5分の4周を走ることになる。6日目にしてようやく自転車旅らしいことをする。
ただ、天気予報を見ると午前中は晴れるものの、午後は雨の予報。雨が降り始める時間は予報サイトによって微妙に異なるが、早いサイトだと14時には降り出すとのこと。しかも、風も午後からまた強まるらしい。午前中は南または南西の風が2~3mほどだが、昼からは8mほどになる予報だ。
安房から宮之浦までの距離は、西回りで約80kmほど。余裕を見て6時間はかかるとすると、雨が降り出す14時前に宮之浦に到着するには、朝の7時には出発したいところだ。風の弱い午前中に屋久島の南岸を、やや向かい風になる西へと走り、風が強まる前に西岸を北上し始め、追い風を受けたいところだ。 ということで、明日は7時に宿を出発することに決める。
寝る。
トレイルデータ

・総行動時間:8h37m
・登り時間(休憩含む):4h16m
・下り時間(休憩含む):3h57m
・縄文杉滞在時間:0h24m
・歩行距離:22.5km
・登り:1,434m
・下り:1,430m
・主な通過時刻
荒川登山口発 :06:17
小杉谷休憩舎 :06:59
楠川分かれ :07:25
仁王杉 :08:11
大株歩道入口着:08:28
大株歩道入口発:08:38
ウィルソン株着:09:07
ウィルソン株発:09:15
大王杉 :10:04
縄文杉着 :10:33
縄文杉発 :10:57
昼食休憩 :11:12
大王杉 :11:35
ウィルソン株 :12:16
大株歩道入口着:12:38
大株歩道入口発:12:45
仁王杉 :13:00
楠川分かれ :13:47
小杉谷集落跡着:14:14
小杉谷集落跡発:14:18
荒川登山口着 :14:54
走行データ(自転車)

・走行時間:0h06m35s
・走行距離:1.48km
・平均速度:13.6km/h
・最高速度:21.9km/h
旅の費用
・バス代(安房〜屋久杉自然館) :¥280
・バス代(屋久杉自然館〜荒川登山口往復):¥2,000
・環境保全協力金 :¥1,000
・宿代 :¥3,500
・飲食代 :¥1,810
合計 :¥8,590